ママ友の子が、もう上手にお話ししているのを見て、ドキッとしたことはありませんか。
「うちの子、まだあんまり話さないのに…」
「比べちゃいけないと分かっているのに、つい気になってしまう」
そんな気持ちを抱えながら、誰にも言えずにいるお母さんは少なくありません。
この記事では、言語聴覚士として19年間、多くの親子と関わってきた私が、「比べてしまう」気持ちとの付き合い方をお伝えします。
比べてしまうのは、ごく自然なこと
まず最初にお伝えしたいのは、「比べてしまう自分」を責めなくていいということです。
ママ友の会話、SNSの投稿、保育園の連絡帳。
今は、他の子の様子が自然と目に入ってくる時代です。
比べないようにしようと思っても、目に入ってしまうものを完全に避けることは難しいですよね。
それに、比べてしまうのは「我が子のことを真剣に考えているから」でもあります。関心がなければ、そもそも気にもならないはずです。
比べてしまう気持ちは、ダメな母親の証拠ではなく、愛情の裏返しでもあるのです。
言葉の発達は「比較できない」理由
実は、言葉の発達には驚くほど大きな個人差があります。
同じ月齢でも、よくお話しする子もいれば、まだ単語が少ない子もいます。
これは異常ではなく、発達のスピードが一人ひとり違うからです。
言葉の発達には、いくつもの要素が関わっています。
- 性格(おしゃべり好きか、観察タイプか)
- 聞く力と話す力のバランス
- 周りの人との関わり方
- 興味の方向性(言葉よりも体を動かすことが好きな子もいます)
つまり、同じ月齢の子同士を並べて比べることそのものが、そもそも難しいのです。隣の子と比べるよりも、「その子自身が、少し前よりどう変化したか」を見る方が、ずっと意味のある視点になります。
比較で苦しくなったときの考え方
それでも、比べてしまって苦しくなる時はあると思います。
そんな時に、視点を変えるヒントをお伝えします。
「今、できていること」に目を向ける
言葉は出ていなくても、指差しで伝えようとしている。表情で気持ちを表している。それも立派なコミュニケーションの土台です。
「比べる相手」を変える
ママ友の子ではなく、3か月前の我が子と比べてみてください。きっと、何か変化があるはずです。
「気になる」のは悪いことではないと知る
気になるからこそ、関わり方を見直したり、相談したりする行動につながります。
気になる気持ちは、行動するためのきっかけにもなります。
臨床の現場でも、「あの時、気になって相談してよかった」と話すお母さんは少なくありません。
気になる気持ちは、悪いものではなく、次の一歩につながるサインでもあるのです。
それでも気になるときの相談先
考え方を変えても、それでも不安が消えないこともあると思います。
そんな時は、一人で抱え込まずに相談してみてください。
「相談するほどではないかも」と感じる段階でも大丈夫です。
専門家に話すことで、
- 今の発達が個人差の範囲なのか
- 家庭でできる関わり方があるのか
- もう少し詳しく見てもらった方がいいのか
を、一緒に整理することができます。
まとめ|比べることより、見てほしいのは「わが子のペース」
ママ友の子と比べてしまうのは、自然なことです。それでも、比較が続くと心が疲れてしまいますよね。
大切なのは、誰かと比べることではなく、わが子自身のペースを見ることです。
「うちの子は、こういうペースで育っているんだな」と思えるようになると、比較から少しずつ自由になれます。
もし、それでも不安が消えない時は、一人で抱え込まずにご相談ください。
🌱 のびしろ相談室では、こんなご相談をお受けしています
- 周りと比べて、つい不安になってしまう
- 言葉の発達が個人差の範囲か知りたい
- 家での関わり方について相談したい
はじめての方も安心してご相談ください。お子さんの「のびしろ」を一緒に見つけていきましょう。
