「うちの子、もうこんなに話せるの!」
そんな投稿をSNSで見かけて、ふとため息をついてしまったことはありませんか。
「同じ月齢なのに、どうしてこんなに違うんだろう」「私の関わり方が悪いのかな」と、スマホを閉じた後も、モヤモヤが消えない。
そんな経験をしているお母さんへ。その気持ち、おかしくありません。
この記事では、言語聴覚士として19年間、多くのご家族と関わってきた私が、SNSで心が乱されてしまうときの考え方をお伝えします。
SNSで心が乱されるのは当然
SNSには、子どもの「できた!」「話せた!」という嬉しい瞬間が集まっています。
でも考えてみてください。お母さん自身も、お子さんがうまくいかなかった日より、何かできた日の方を投稿しませんか?
SNSは「いいところ」だけが集まる場所です。同じ月齢の子が全員そのように育っているわけではありません。それでも毎日見ていると、それが「普通」に見えてきてしまう。これはSNSの構造上、仕方のないことです。
比べてしまう自分を責めなくて大丈夫です。
SNSの発達情報が「比較」になりやすい理由
SNSには「〇歳〇ヶ月の子と繋がりたい」というハッシュタグがあり、同じ月齢のお子さんの投稿を辿っているお母さんも多くいます。
でも、同じ月齢でも、お子さんの成長は一人ひとり全く異なります。
言葉の発達に関わる要素は、性格・聞く力・環境・興味の方向性など、数え切れないほどあります。SNSの投稿はあくまで「その子の、その瞬間」の記録であり、発達の基準でも、比較の材料でもありません。
SNSの情報がノイズになってしまうとき
「月齢が同じ」は比較の基準にならないと知る
同じ月齢でも、成長のスピードは全く違います。SNSで見る「同い年の子」の投稿は、その子の得意な瞬間を切り取ったものです。比べる必要はありません。
「便利グッズ」が発達を阻害することもある
SNSでよく紹介される子ども向けの便利グッズ。でも、発達の視点から見ると、便利すぎることが逆にお子さんの感覚や運動の学びを妨げることがあります。
例えば、紙パックのジュースをぐしゃっと握りつぶさないようにするプラスチックのケース。一見便利ですが、パックを握る・力を加減するという経験は、お子さんにとって大切な感覚の学びです。
「ぐしゃっとされても大丈夫。それはお子さんが感覚を育てている瞬間です」
SNSで「これ便利!」と流れてきた情報が、必ずしもお子さんの発達に良いとは限りません。情報を受け取るときは、少し立ち止まって考えてみてください。
苦しくなったら、一度SNSから離れる
見るたびに心が乱されるなら、しばらく距離を置くことも立派な選択です。お子さんのために情報を集めようとする気持ちは大切ですが、お母さん自身の心が疲れてしまっては元も子もありません。
それでも気になるときの相談先
SNSの情報ではなく、お子さん自身を見てくれる専門家に相談することで、本当に必要なことが見えてきます。「相談するほどじゃないかも」という段階でも大丈夫です。
専門家に話すことで、
- 今の発達が個人差の範囲なのか
- SNSで気になった情報が正しいのか
- 家庭でできる具体的な関わり方があるのか
を、一緒に整理することができます。
まとめ|わが子の発達の基準は、SNSの中にはありません
SNSで心が乱されてしまうのは、それだけお子さんのことを真剣に考えているからです。
でも、わが子の発達の基準は、SNSの中にはありません。基準はいつも、目の前のわが子の中にあります。
スマホを閉じて、今日のお子さんの顔を見てみてください。きっとそこに、小さな「のびしろ」が見つかるはずです。
もし不安が消えない時は、一人で抱え込まずにご相談ください。
🌱 のびしろ相談室では、こんなご相談をお受けしています
- SNSで見た情報が気になって不安になっている
- 同じ月齢の子と比べて焦ってしまう
- 家での関わり方について相談したい
はじめての方も安心してご相談ください。お子さんの「のびしろ」を一緒に見つけていきましょう。
