何度練習しても子どもの発音が直らない…原因は“聞く力”かもしれません

発音・ことばの発達

「毎日練習しているのに、なかなかよくならない」

「何がいけないんだろう…」

そんなふうに、不安になっていませんか?

発音が気になると、多くのお母さんは

  • 舌の動かし方かな?
  • 口の形が違うのかな?
  • もっと練習量が必要?

と、“口の問題”に目が向きます。

もちろん、口や舌の動きが関係することもあります。 でも実は、発音がなかなか直らない背景に「聞く力」が関係しているケースは少なくありません。

発音は、聞いた音をまねする力の上に育ちます。 もしその「聞き取り」の土台が弱いと、どれだけ練習しても定着しにくいことがあるのです。

この記事では、

  • 発音と聞く力の関係
  • なぜ練習だけでは改善しにくいことがあるのか
  • 家庭で気づけるサイン

を、言語聴覚士の視点からわかりやすくお伝えします。


発音は「聞いた音」をまねして育つ

子どもは、

  1. 音を聞く
  2. 違いに気づく
  3. 自分で再現しようとする

この積み重ねで発音を身につけていきます。

もし、

  • 似た音の違いが聞き取りにくい
  • 音の細かな違いに気づきにくい

状態があると、 正確な音のイメージそのものが育ちにくくなります。

その結果、 「一生懸命言っているのに、違って聞こえる」 ということが起こります。


発音だけの問題に見えて、実は…

発音の相談を受けていると、

  • 指示の聞き間違いが多い
  • 名前を呼ばれても反応が遅い
  • 長い話になると理解が追いつかない

といった様子が、同時に見られることがあります。

これは、 発音と聞く力が、同じ土台の上にある力だからです。

「発音が気になる」と感じたときは、 聞こえ方・聞き取り方にも目を向けてみることが大切です。


大切なのは「なぜこの音になるのか」

発音を見たとき、

× どうやって直すか

○ なぜその音になるのか

を考えることが、とても重要です。

 

背景を知らずに練習だけを重ねると、 子どもは

「がんばってるのに、できない」 という体験を重ねてしまうこともあります。

発音の未熟さを育てるために、実は「ひらがなの導入」がヒントになることもあります。
音と文字の結びつきが発音にどう影響するのかは、こちらで詳しくお伝えしています。
▶︎【発音がはっきりしない子に、ひらがなの導入が大切な理由


まとめ

発音の問題は、 口だけ・練習量だけの問題ではありません。

聞く力という“見えにくい土台”が、 発音の育ちを支えています。

次のブログでは、 その聞く力を、家庭でどう育てていけばいいのかをお伝えします。