発音が悪いまま小学生になっても大丈夫?

発音・構音の発達

 

入学説明会の帰り道。

周りの子がしっかり受け答えしているのを見て、

ふと、胸がざわつく。

うちの子、
まだ「さしすせそ」が少しあやしい。

家では普通に会話できる。
園でも困っている様子はない。

でも――

小学校って、
なんだか急に「ちゃんと」が求められる気がして。

このままで大丈夫なのかな。

そんなふうに思う夜がある。

それ、とても自然なことです。


発音が幼い=すぐ困る、ではありません

まず、安心してほしいことがあります。

発音が少し幼いからといって、
必ず困るわけではありません。

そのまま自然に整っていく子もたくさんいます。

実際、

小学校に入っても
多少の言い間違いがあるくらいで
大きな問題にならないケースも多いです。

「今すぐ直さなきゃ」と
焦る必要はありません。


でも、小学校で変わることがあります

園と小学校で大きく違うこと。

それは――

みんなの前で話す機会が増えること。

・一人ずつ音読する
・順番に発表する
・クラスで意見を言う

こうした場面が、日常になります。

私のもとに届くご相談で多いのが、こんなお話です。

音読のときに少し笑われたみたいで…
「もう読みたくない」と言うんです。

きっと、
悪気のない一言だったのかもしれません。

でも、子どもにとっては

その瞬間の「恥ずかしい」が
心に残ってしまうことがあります。

発音そのものよりも、

“傷ついた経験”のほうが長く残ることもあるのです。

だからこそ、
お母さんは心配になるんですよね。


本当に大切なのは「完璧さ」ではない

ここでひとつ、
そっとお伝えしたいことがあります。

大事なのは、

完璧に言えることではなく、

✔ 間違えても話そうとする気持ち
✔ 言い直してみようとする力
✔ 「大丈夫」と思える安心感

です。

そしてもう一つ。

発音は、口の動きだけの問題ではありません。

実は、

音を聞き分ける力
深くつながっています。

この「音への意識」は、

小学校で始まる
ひらがな・音読・書き取りの土台になります。

ここが、
今週お母さんに知っておいてほしいことです。


こんな様子はありませんか?

もし、

・似た音をよく聞き間違える
・言い間違いに自分で気づかない
・文字と音がなかなか結びつかない

こんな様子があれば、

「様子見」だけでなく、
少しだけ“土台づくり”を意識する時期かもしれません。

でもそれは、

「遅れている」という意味ではありません。

これから伸びる準備が見えてきた、
というサインです。


不安になるのは、ちゃんと見ている証拠

発音が幼いまま入学すること。

それ自体が、すぐ問題になるわけではありません。

でも、

小学校では

話す
読む
書く

がつながっていきます。

だからこそ、

ただ安心するだけでなく、
ほんの少しだけ気づいておく。

それで十分です。

不安になるのは、
わが子をちゃんと見ている証拠。

その視点は、
これからの学びを支える大きな力になります。

来月は、
この「読み書きの土台」について
ゆっくりお話していきますね。