言葉が遅い?「理解の力」と「発信の力」の違いと見分け方
「まだ言葉が出ていないんです」 そう相談したときに
「理解はしていそうですね」と言われたことはありませんか?
その瞬間、 「わかっているなら、どうして話してくれないの?」
「理解しているって、具体的にどういうこと?」 と、
余計にモヤモヤしてしまったお母さんも多いはずです。
今日は、言葉の発達を支える「2つの力」についてお話しします。
これを知ると、お子さんを見る目が今日から少し変わるかもしれません。
言葉の発達は「2つの力」のバランス
子どもの言葉は、よく「コップと水」に例えられます。
1.理解の力(受容語): コップの中に溜まっていく水
2.発信の力(表出語): コップから溢れ出した水(=おしゃべり)
言葉が出るためには、まずコップの中にたくさんの「理解」が溜まる必要があります。
この2つは、同時に同じスピードで育つとは限りません。
理解の力が育っている4つのサイン
言葉がまだ出ていなくても、コップの中に水が着実に溜まっているサインがあります。
- 簡単な指示が通る: 「おいで」「ポイして」で動ける
- 指差しができる: 絵本を見て「ワンワンどこ?」で指をさす
- 選択ができる: 「バナナとパン、どっちがいい?」に反応する
- 表情を読んでいる: 大人の笑った顔や困った顔をよく見ている
こうした様子があれば、言葉の土台(コップの中身)はしっかり育っています。
なぜ「発信」がゆっくりなの?
土台があるのに言葉が出にくい子には、その子なりの理由があることが多いのです。
- 慎重派さん: 「完璧に言える」と確信してから言いたい
- 省エネ派さん: 指差しやジェスチャーで伝わっているから、言葉の必要性を感じていない
- 準備中さん: お口を動かす筋肉のコントロールを練習している最中
話さないのは、サボっているからでも、やる気がないからでもありません。
その子なりに「今はまだ、出す時期じゃない」と選んでいるだけかもしれません。
「様子見」の期間に、お母さんに見てほしいこと
様子見とは、ただ言葉が出るのを待つ時間ではありません。
ぜひ、「おしゃべり以外」の小さな変化に目を向けてみてください。
- 先週より、目が合う回数が増えたかな?
- 言葉は出ないけど、伝えようとする身振り(ジェスチャー)が増えたかな?
- 私の言ったことに「あ!」と反応することが増えたかな?
成長は、ある日突然コップから水が溢れるように、言葉として現れます。
ひとりで「コップの深さ」を測らなくて大丈夫
「理解は進んでいるみたい。でも、本当にこのまま待っていていいの?」
「うちの子のコップ、今どれくらい溜まっているんだろう?」
そう感じたときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
のびしろ相談室では、お子さんの今の様子を一緒に整理し、
「今、何に注目してあげればいいのか」を具体的にお伝えしています。
「ただの様子見」を、お子さんの可能性を信じる「ワクワクする時間」へ。
不安を安心に変えるお手伝いをさせてください。
