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「もう少し様子を見ましょう」と言われて、不安が消えないあなたへ
「まだ小さいから」
「そのうち話しますよ」
そう言われて様子見を続けているけれど、
本当に待っていて大丈夫なのか、ずっと胸の奥がザワザワしている——
そんな保護者の方は、とても多いです。
言葉の発達は個人差が大きいからこそ、
✔ 様子見で問題ないケース
✔ 早めに相談したほうがいいケース
を見分ける目安を知っておくことが大切です。
「様子見」で大丈夫なことが多いケース
まず、次のような場合は、今すぐ専門機関に行かなくても様子見でよいことが多いです。
- 単語は少ないが、理解はしっかりしている
- 指さしや視線、ジェスチャーで意思表示ができる
- 大人のまねをしようとする姿がある
- 言葉は少なくても、表情や感情表現が豊か
言葉は「出ているか」だけでなく、
理解・やりとり・伝えようとする力とセットで見ていく必要があります。
「様子見」が長引きやすい、見逃されがちなサイン
一方で、次のような様子がある場合は、
「もう少し様子を見よう」が長引きすぎないよう注意が必要です。
① 言葉が増えない状態が半年以上続いている
少し出たあと、増えずに止まっている場合は、発達のつまずきが隠れていることがあります。
② 発音の誤りが極端に多く、伝わりにくい
年齢相応の言い間違いではなく、
家族以外にはほとんど通じない状態が続く場合は注意が必要です。
③ やりとりが成立しにくい
- 呼びかけへの反応が弱い
- 質問に答えない
- 一方的に話す or ほとんど発信がない
こうした場合、言葉そのものよりコミュニケーションの土台を見ていく必要があります。
④ 保護者の「違和感」が消えない
データや年齢基準よりも、実は大切なのが
毎日そばで見ている人の感覚です。
「何か違う気がする」
「他の子と比べて気になる」
その感覚は、決して気のせいではありません。
相談=診断ではありません
「相談したら、何か言われてしまうのでは…」
そんな不安から、相談をためらう方も多いですが、
相談=診断・ラベリングではありません。
- 今の発達の整理
- 家庭での関わり方のヒント
- 本当に様子見でいいかの確認
専門家プロフィールへの内部リンク追加これらを安心材料として持つためのものです。
「様子見」と「何もしない」は違います
様子見とは、
✔ 気にかけながら
✔ 関わりを工夫しながら
✔ 必要なら相談できる状態で
見守ること。
「何もせずに待つこと」ではありません。
それでも迷ったら、少し話してみませんか
ここまで読んでも、
- うちの場合はどうなんだろう
- 相談するほどじゃない気もする
- でも不安が消えない
そんな気持ちが残っているなら、
その時点が「話してみてもいいサイン」です。
個別相談では、
・今のお子さんの様子整理
・様子見でいいポイント
・気にしておいたほうがいい点
を、診断目的ではなく保護者の安心のために一緒に確認していきます。
「相談してよかった」と思える時間になるよう、
無理な勧誘や決めつけは一切ありません。
気になる方は、個別相談のご案内をご覧ください。
