「もう書けますよ」
「うちは全部読めます」
そんな声を聞くと、心がザワッとしませんか?
園で名前を書く練習が始まり、
周りの子がスラスラ書いている。
うちの子は、まだ読めない。
書こうとすると嫌がる。
このまま小学校に入って大丈夫なのかな。
年長さんのお母さんから、本当によく聞く不安です。
年長で書けない=遅れている、ではありません
でも、ここは大事なところです。
年長でひらがなが書けない=遅れている
ではありません。
特に発達が気になる子に
- 毎日ドリルをやらせる
- 長時間座らせる
- できないところを何度もやり直させる
こうした関わりは、逆効果になることがあります。
なぜなら、「書く」という行為はとても高度な作業だからです。
「書く」にはたくさんの土台が必要です
ひらがなを書くためには、
- 音を一つずつ聞き分ける力
- 目で形をとらえる力
- 目と手を協調させる力
- 姿勢を保つ体幹
- 集中を続ける力
たくさんの土台が必要です。
この土台がまだ十分に育っていない状態で量を増やすと、
「できない経験」だけが積み重なります。
そして、
書くのが嫌いになる。
文字を見るのも嫌になる。
これは、私が現場で何度も見てきたことです。
小学校1年生で学ぶのには理由があります
ここで知っておいてほしいことがあります。
小学校1年生でひらがなを学ぶのは、
発達段階として理にかなっています。
6〜7歳頃は、
- 音を分けて聞く力
- 目と手の協応
- 姿勢の安定
- 注意の持続
こうした「書くための土台」が整いやすい時期です。
だからこそ、学校のカリキュラムは
1年生で本格的に学ぶように組まれています。
早い年齢で読み書きができることには、もちろん良い面もあります。
でも同時に、
- できない子が劣等感を持つ
- 無理な練習で嫌いになる
- 未熟な書き方が固定してしまう
という側面もあります。
早くできることと、
うまく育つことは、同じではありません。
今は「準備」の時間です
焦らなくていいのです。
ひらがなは
「早くできること」がゴールではありません。
安心して学び始められる準備が整ったとき、
子どもは本当に伸びます。
小学校1年生で獲得すれば、十分です。
今は“準備”の時間。
発達が気になる子ほど、「早く」より「順番」が大切です。
ですが、
「じゃあ今は何をしたらいいの?」
と思いますよね。
年長さんの今、
ひらがなより先に育てたい土台をまとめました。

